グルテンフリーダイエットの効果や痩せる仕組み、具体的な方法について、皆さんはご存知でしょうか?
様々なダイエット法が流行している中で、グルテンフリーダイエットはグルテンを含む食材をカットして行うダイエット法となります。
ですが、「そもそも聞いたことない」や、「聞いたことはあるがどうやってするのか分からない」など、痩せる仕組みや具体的な方法についてご存知ない方も多いと思います。
なので今回は、グルテンフリーダイエットの効果とは?痩せる仕組みや方法についてプロトレーナーが解説します!
グルテンフリーダイエットの効果とは?痩せる仕組みや方法についてプロトレーナーが解説します!
グルテンフリーダイエットとは
グルテンフリーダイエットとは、グルテンを含む食材をカットして行うダイエット方法です。
グルテンは糖質の一種であり、主に小麦などに多く含まれています。
小麦を使用した粉物(お好み焼き・たこ焼きなど)やパン、パスタ、うどん、ピザ、クッキーなどに多く含まれています。
グルテンフリーダイエットでは、これらを食べずに他の食材を食べることでダイエットを行います。
そんなグルテンフリーダイエットですが、実はもともとは治療法の1つだったのです。
欧米の人に多いセリアック病という病気の治療法がこのグルテンフリーダイエット(グルテン除去食)です。セリアック病は、グルテンに対する過敏反応によって食べたものをうまく吸収できず、下痢や成長障害が表れ、時には発がんにもつながる病気です。遺伝的に日本人にはまれとされています。
https://www.asahi.com/articles/ASP6X2JP1P6QULBJ004.html
その治療法をもとに、グルテンを取らずにダイエットを行う方法が「グルテンフリーダイエット」として流行しました。
グルテンフリーダイエットの効果
グルテンフリーダイエットで得られる効果として、大きく3つご紹介致します。
・腸内環境の改善 ・睡眠の改善 ・肌荒れの改善
1つ1つ詳しく解説致します。
腸内環境の改善
グルテンフリーダイエットを行うことで、腸内環境の改善に期待ができます。
前述しておりますがグルテンフリーとは本来、小腸の病気を治すための方法ですので、グルテンを取ると腸内環境が悪くなるということになります。
小麦は水分を含むと粘性が増すのはイメージできると思いますが、その状態が摂取したあと、胃、腸へと運ばれる時にも粘性を持ったまま運ばれます。
粘土質のものが長時間、腸に張り付くことで炎症が発生してしまう原因となります。
また、グルテンは糖質の中でも多糖類に分類され、消化吸収分解されるまでに非常に時間がかかります。
なので、グルテンを摂取しないことで腸内環境の改善に期待ができます。
▼おすすめのグルテンフリー食品はこちら
◆食物繊維は筋トレに必要なのか!プロのトレーナーが徹底解説!
睡眠の改善
グルテンフリーダイエットを行うことで、睡眠の改善にも期待ができます。
質の良い睡眠を取るために、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が必要であり、多く分泌されることでスムーズな入眠、深い睡眠(ノンレム睡眠)につながり、睡眠の質向上に繋がります。
メラトニンは脳内から分泌されますが、メラトニンを生成するために必要なセロトニン(幸せホルモン)は腸内から分泌されます。
つまり、腸内環境が悪いとセロトニンの分泌量が減少し、睡眠の質が低下、幸福感、多幸感を感じられなくなったりといった体への悪影響に繋がってしまいます。
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肌荒れの改善
グルテンフリーダイエットによって、肌荒れの改善効果が期待できます。
肌荒れの原因は様々ありますが、その中の一つに「腸内環境の悪さ」が挙げられます。
そのため、グルテンフリーによって腸内環境が改善することで、肌荒れの改善に期待ができるということです。
ただし、肌荒れの要因は様々あるため、「バランスの良い食事」「十分な睡眠」「ストレスを感じない環境に身を置く」などの対策も併せて行うようにしましょう。
グルテンフリーダイエットの方法(具体的な量やタイミング)
グルテンフリーダイエットの方法はシンプルで、グルテンを含むものを避けた食事を摂るだけです。
グルテンは小麦を使った食材以外に、調味料などにも含まれていることがありますので、グルテンが含まれていないか確認しながら食材、食品を選ぶことが重要になります。
また、減量としてのダイエットを成功させるためには、通常のダイエットと同じくカロリーのバランスを確認し、1日をアンダーカロリー(摂取カロリー<消費カロリー)で終えるよう意識しましょう。
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グルテンフリーダイエットの注意点
グルテンフリーダイエットの注意点として、大きく3点ご紹介致します。
・栄養バランスの偏り
・グルテンフリー製品の見極め
・ダイエット法(減量法)ではない
1つ1つ詳しく解説致します。
栄養バランスの偏り
これはグルテンフリーダイエットに限らずダイエット全般に言えることですが、「栄養バランスの偏り」には十分に注意しましょう。
ダイエットでビタミンや食物繊維などは不足しやすい栄養になります。
これらが欠如すると免疫力が低下し、体調を崩しやすくなるだけでなく腸内環境が悪くなったり、便秘になったりと、ダイエット停滞の原因になる可能性があります。
グルテンフリーダイエットの場合、主に小麦を使った食品を避ければ良いため、野菜や果物はとっても大丈夫です。
毎食どちらかが必ず入っている食事であれば、ビタミンや食物繊維が不足することはなくなりますので、栄養の偏りが出ないように気をつけながら食事メニューを決めていきましょう。
◆【解説】栄養バランスの良い食事とは。メディアに騙されない知識をつけよう。
グルテンフリー製品の見極め
グルテンフリーダイエットの根幹である、グルテンフリー製品の見極めは非常に大切です。
小麦が入っている商品はわかりやすいですが、醤油などにもグルテンが入っているものもあり、本人が気付かずグルテンを摂取している可能性があります。
グルテンが入っていないか、必ず確認する必要があります。※ここを怠ってしまうと失敗してしまいます。
これを防ぐ方法として、自炊で食事を管理することがおすすめです。
自炊の場合、食材自体を自分で選ぶことができるため、グルテンが入っていることに気づかないということを防ぎやすくなります。
手間はかかりますが、自分で食事内容をコントロールできる自炊はダイエットや筋トレにおいて、非常に大切なスキルです。
最近は日本でもグルテンフリーを推奨する飲食店も増えてきていますので、グルテンフリーを謳っているお店を探していくのも1つの手法となります。
ダイエット法(減量法)ではない
グルテンフリーダイエットは明確には、ダイエット法(減量法)ではなく食事療法です。
言葉の意味から言うと、医学用語としての「グルテンフリーダイエット」は、そういうものとはぜんぜん違います。そもそもここで言う「ダイエット」は「食事(または食事療法)」という意味です。「減量法」という意味ではありません。
https://www.asahi.com/articles/ASP6X2JP1P6QULBJ004.html
本来は治療法であるため、グルテンフリーダイエットは正確には食事療法であり、減量法にはなりません。そのため、グルテンフリーな食事だけでは体重の減少には繋がらないのです。
◆ダイエット失敗によくある事例!「飲むだけで痩せる」を信じるな。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、グルテンフリーダイエットの効果とは?痩せる仕組みや方法についてプロトレーナーが解説しました。
日本でも流行っているグルテンフリーダイエットですが、腸内環境の悪化を防ぎ、睡眠の改善にも期待ができる療法です。
グルテンが入っていないものを選ぶだけなので、シンプルで取り組みやすい方法です。
ですが、あくまでも食事療法であり減量法ではありませんので、グルテンフリーダイエット法だけではダイエットは成功できません。
必ず消費カロリー>摂取カロリーとなるようにカロリー管理を行いながら、グルテンフリーな食事をおこなうようにしましょう。
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