ディップスベルトの使い方について、皆さんはご存知でしょうか?
ディップスベルトとは、プレートなどの重りをぶら下げるための鎖がついている、腰に巻き付けるベルトのことで、トレーニング用具の一つです。
よくジムで股の下にウエイトプレートをぶら下げてトレーニングしている方を見たことがあると思います。
そんなディップスベルトですが、使い方はどうすれば良いのでしょうか?
メリットやデメリットは何があるのでしょうか?
なので今回は、ディップスベルトの使い方とは!加重ベルトのメリット、デメリットについて簡単に解説します!
ディップスベルトの使い方とは!加重ベルトのメリット、デメリットについて簡単に解説します!
ディップスベルトとは
ディップスベルトとは、プレートなどの重りをぶら下げるための鎖がついている、腰に巻き付けるベルトのことで、トレーニング用具の一つです。
ディップスというトレーニング種目(主に胸や上腕三頭筋を鍛える)の際に使うことが多いことからその名称がつけられたと言われています。
主に自重でのトレーニングに負荷を追加するために使用し、ディップスベルトを使う種目としてはディップスの他にチンニング(懸垂)が挙げられるため、「チンニングベルト」と呼ぶこともあります。
◆トレーニングの中でディップスは欠かせない?大胸筋をバランスよく鍛えるコツとは
ディップスベルトの使い方
ディップスベルトの使い方についてご紹介致します。
- 鎖がある方を前側にして、ベルト部分を腰とお尻の上側あたりに当たるようベルトを着けます。
- プレートの穴の部分(シャフトを通す部分)に鎖を通し、ベルトの反対側についてる金具部分に鎖をつけることで、重りが両足の間にぶら下がる状態になります。
- この状態でディップスやチンニングを行います。
ベルト部分の位置が下に下がりすぎていると、重りをぶら下げたときにベルトがずり下がってしまいますし、逆に腰の上側につけてしまうとベルトが皮膚や骨にあたる形になり、痛みが出てしまうことがありますので、付ける位置には注意が必要です。
ディップスベルトを使用する時は、重りをぶら下げる前にストレスがないポジションにしっかりとベルトを当てることが重要です。
プレートが床についていれば荷重がかかることはないので、プレートの穴に鎖を通した後に一度ベルトの位置を確認してから立ち上がり、確認するようにしましょう。
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ディップスベルトのメリット
ディップスベルトのメリットについて、大きく3つご紹介致します。
・自重以上の負荷をかけられる
・筋肥大を促進
・成長がわかりやすい
1つ1つ詳しく解説していきます。
自重以上の負荷をかけられる
ディップスベルトを使用することで、自重(自分の体重)以上の負荷をかけることができます。
初めてディップスやチンニングを行う際は、自分の体重だけでもしっかりと筋肉を追い込むことができますが、長期間続けていくと自分の体重だけでは負荷が足りなくなってしまいます。※漸進性の原則と言います。
ディップスベルトを使用することで、自分の体重にプラスして負荷をかけてトレーニングを行うことができるようになります。
◆筋肉つかない理由とは!筋トレの原理原則をプロのトレーナーが解説
筋肥大を促進
ディップスベルトを使用することで、筋肥大を促進させる効果が期待できます。
筋肥大を行う条件として、筋肉に高強度の負荷を与え続けることがあります。
前述致しました、トレーニングの原理原則でもある「漸進性の原則」や「オーバーロードの原理」とも関連しており、常に新しい負荷、前回より高い負荷を筋肉を与えることがトレーニングの効果を得るためには重要です。
自重でのトレーニングですと、最初は強度が高い状態であっても体が慣れてきたり、筋肉がついてくると、自分の体重だけでは高強度の負荷をかけることができなくなります。
例えば、自重でのディップスが50回できるから次は100回でやろう、といったようなボリュームの上げ方をしても効率が良くないということです。
そこで、ディップスベルトを使用することで自分に最適な負荷をかけることができ、筋肥大を促進することができます。
成長がわかりやすい
ディップスベルトを使用することによって、自分の筋トレの成長を実感することにも繋がります。
筋トレは成果が徐々にしか見えず、さらに自身の体系変化も微々たるものです。
前回より重いものが1回でも多く挙がるという「数値」で確認することが出来るようになるため、筋肉がついてきてるという実感を得やすいです。
ディップスベルトはダンベルやバーベル、筋トレマシンと同様に自分の筋肉量に合わせて重さを変えることができるため成長を実感しやすく、筋トレに対するモチベーションが上がるきっかけにもなります。
ディップスベルトのデメリット
ディップスベルトのデメリットについて、大きく3つご紹介致します。
・怪我のリスクがある
・フォームが崩れる
・重りのつけ外しに手間がかかる
こちらも1つ1つ詳しく解説していきます。
怪我のリスクがある
まず懸念すべき点が、怪我のリスクがあるという点です。
自重のトレーニング種目はフォームを保つことや、対象の筋肉に効かせることが難しいという特徴があります。
そこにディップスベルトを使うとフォームが乱れたり、対象筋以外のところを使ってしまったりすることがあるため関節などに過剰に負荷がかかり、怪我をするリスクが高くなります。
特に、ディップスやチンニングの場合は肩への負担が大きいため、どの程度負荷をかけるべきなのかをしっかりと考える必要があります。
◆筋トレでよくある怪我の予防と対策について【プロのトレーナー解説】
フォームが崩れる
自分の体重以上の負荷がかかることによって、トレーニングのフォームが崩れる可能性があります。
フォームが崩れるということは、怪我のリスクを高めることや自分が効かせたい部位以外を使ってしまう可能性が高まります。
そうなると、効率よくトレーニングすることができず、自分の目的とする体に辿り着くまでに時間がかかってしまいます。
筋肉を大きくしたいと思うことは良いことですが、自分にあった重量設定を心がけなければなりません。
◆トレーニングジムに鏡がある理由とは!24時間ジム店長が教えます。
重りのつけ外しに手間がかかる
ディップスベルトを使用する際、プレートのつけはずしに手間がかかるというデメリットもあります。
バーベルやダンベルのトレーニング種目、筋トレマシンであれば、ラックや床などにおけば重量の変更やインターバルなどがすぐにとれます。
しかし、ディップスベルトの場合はプレートの穴に鎖を通して、ベルトの位置を決めて持ち上げてからトレーニング種目のセッティングに移りますので、規定の回数が終わった後もプレートを床につけてから鎖を外すという手間がかかります。
インターバルをとった後、すぐにトレーニングに入れないという点もデメリットの一つと考えて良いでしょう。
ディップスベルトを使ったおすすめ筋トレ種目3選
ディップスベルトを使った、おすすめ筋トレ種目3選をご紹介します!
・ディップス
・チンニング(懸垂)
・カーフレイズ
1つ1つ詳しく解説していきます。
ディップス
まずは名称にもなっている「ディップス」です。
こちらのトレーニング種目は主に胸や上腕三頭筋を鍛える種目であり、ディップス台に両手で支えるようにして体を持ち上げて行う種目です。
体の姿勢によって胸に効かせるのか、腕に効かせるのかが変わるので、トレーニング種目の中では中上級者向けです。
しかし、しっかりとコントロールができれば、かなり高負荷のトレーニングができるのでオススメの種目です。
チンニング(懸垂)
2つ目が「チンニング(懸垂)」です。
こちらは主に背中を鍛える王道種目であり、誰でも知っている種目だと思います。
自分の体重だけでももちろん十分な負荷がかけられますが、ディップスベルトで負荷を高めることで、より効果的に筋肉を発達させることができます。
カーフレイズ
「カーフレイズ」は、ふくらはぎを鍛える種目です。
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれる筋肉で、血液を心臓へ押し戻す時に必要な筋肉です。
参照:千葉県 医師会 “第二の心臓” 足に気配りを! ~ 下 肢 静 じ 脈 み 瘤 り ~
カーフレイズ専用のマシンがあればそちらを使うと良いですが、置いていないジムもありますので、ディップスベルトを使って負荷をかけてトレーニングすることがオススメです。
ディップスベルトを使う際の注意点
ディップスベルトを使う際の注意点について、3つのポイントをご紹介致します。
・負荷を急にあげすぎない
・深く体をおろしすぎない
・フォームが崩れるほどの負荷をかけない
1つ1つ詳しく解説していきます。
負荷を急にあげすぎない
ディップスベルトを使ってトレーニングを行う時は、急に負荷を上げないように注意しましょう。
ディップスやチンニングは、肩の負担が大きくなる種目ですので、慣れていない重さでいきなりトレーニングを行うと怪我のリスクが高くなります。
怪我をしないため、トレーニングの効果を得るためにも、負荷は少しずつ上げるように心がけましょう。
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深く体をおろしすぎない
主にディップスを行う時の注意点ですが、体を深くおろしすぎないようにしましょう。
筋トレにおいて、筋肉を大きく伸び縮みさせること(可動域)は大切です。
ですが、ディップスを行う時に体をあまり深くおろしてしまうと、肩への負担が大きくなり怪我をする可能性があります。
また、自分が狙いたい部位以外のところを使って動作を行ってしまう可能性もあるため、しっかりと自分がどこを鍛えたいのかを理解して、その部位に刺激が入る範囲で動作を行うようにしましょう。
◆筋トレは可動域で変わる。超効率で鍛える「可動域」の重要性
フォームが崩れるほどの負荷をかけない
フォームが崩れるほどの負荷をかけないことを心掛けましょう。
強度の高い負荷を筋肉に与えるために重さを上げることは必要なことではありますが、フォームが崩れてしまうと怪我をしやすくなり、狙った部位に刺激が入りにくくなったりします。
怪我の予防のため、トレーニングの効率をよくするためにもフォームを保てる範囲で負荷をかけながら行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、ディップスベルトの使い方とは!加重ベルトのメリット、デメリットについて簡単に解説しました。
ディップスベルトは、自重のトレーニングに負荷をプラスすることができる非常に便利なトレーニング用品の一つです。
ディップスベルトを使うトレーニング種目で、おすすめなのが下記3つの種目です。
【ディップスベルトを使ったおすすめ筋トレ種目3選】
①ディップス
②チンニング(懸垂)
③カーフレイズ
ディップスベルトを使うことで、自重ではかけられない負荷をかけられたり、筋肥大を促進してくれたり、筋トレのモチベーションアップに繋がったりといった効果が期待できます。
ですが、怪我のリスクやフォームの乱れなどのデメリットにも繋がりやすいですので、自身の筋力に合った負荷の掛け方が重要になります。
正しいフォームで行うことで怪我を防ぎ、対象の筋肉にしっかりと刺激を与えることができますので、筋肥大や筋トレの効果を最も得られるポイントになります。
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無理のない範囲でディップスベルトを使って、しっかりと筋肉を追い込んでみてください。
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