気温で消費カロリーは変わるのか?皆さんはご存知でしょうか?
炎天下の中、汗を大量にかいてしまうと疲労感も凄いので、消費カロリーが高いと考える方も多いと思います。
ですが、気温で消費カロリーは本当に変わるのでしょうか?
また、暑い日と寒い日の脂肪燃焼効率の違いはあるのでしょうか?
なので今回は、気温で消費カロリーは変わる?暑い日と寒い日の脂肪燃焼効率についてプロトレーナーが解説します!
気温で消費カロリーは変わる?暑い日と寒い日の脂肪燃焼効率についてプロトレーナーが解説!
気温で消費カロリーは変わる?
結論から言います。気温によって運動の消費カロリーは、「大して変わらない」と言えます。
ですが、気温が低ければ低いほど「脂肪燃焼効率が高い」ことがカナダの研修で明らかとなっております。 参照: 寒いところで運動したほうが脂肪は燃える:話題の論文 拾い読み!:日経Gooday(グッデイ)
一般的なイメージでいうと、汗を多くかけばかくほど消費カロリーもあがって痩せやすいと思っている人が多いと思いますが、痩せる(脂肪燃焼)ことと発汗の量はまったく関係がありません。
汗が出ると一時的に体重が減り、見た目も痩せたように感じると思いますが、体の水分が出ていっているだけであり、脂肪が燃焼しているわけではありません。
なので、水分が抜けてむくみなどが取れただけでですので、水分を摂取したり食事をとったりすれば直ぐに元に戻ってしまいます。
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暑い日の脂肪燃焼効率
暑い日の脂肪燃焼効率は、あまり高くありません。
前述致しましたが、暑くて汗をかいても体の水分が抜けている状態だけであり、脂肪が燃焼しているわけではないため、痩せることと繋がりません。
一時的に体重が減ったり、見た目がシュッと見えやすくなったりするため、例えば体重制限のあるスポーツ(ボクシングなどの格闘技)をしている方などは、汗をかくことで体重調整ができます。
しかし、一般的な痩せている状態(脂肪が減ることによる除脂肪状態)ではありませんので、注意が必要です。
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寒い日の脂肪燃焼効率
寒い日の脂肪燃焼効率は、暑い日と比べると高くなると言われています。
暖かい場所よりも寒い場所で運動したほうが脂肪の燃焼効果が高くなることが、肥満気味の成人を対象としたカナダの研究で明らかになりました。
引用: 寒いところで運動したほうが脂肪は燃える:話題の論文 拾い読み!:日経Gooday(グッデイ)
これは、寒さに対抗するために体がエネルギーを使って体温をあげようとする作用によって起こるとされています。
体温が下がると筋肉を細かく振動(シバリング)させることによって体温を高く保とうとしますが、この働きを行うにはエネルギーが必要になります。
参照: シバリング | 看護師の用語辞典 | 看護roo![カンゴルー]
週間少年ジャンプ作品「トリコ」でも、シバリングによって体温を維持するシーンがありましたが、エネルギーを大きく消耗すると描かれていました。
なので、寒い日は太りやすいというイメージがあると思いますが、実は体の機能的な視点からみると暑い日より寒い日の方が脂肪燃焼効率は良いと考えることができます。
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冬は太ると言われる理由は?
寒い日や冬は太ると言われる原因は、大きく2つの要因が関係しています。
・消費カロリー増加によるカロリー補填
・日照時間低下によるホルモンバランス
1つ1つ詳しく解説致します。
消費カロリー増加によるカロリー補填
寒い時期は消費カロリーの増加によって、身体がカロリーを補填しようとするため、食欲が増進されます。
前述致しましたが、寒くなると体の熱を高めようとエネルギーを作り出し、消費カロリーが上がります。
また、夏バテも解消されるため、さらに食欲が増進されてしまうという流れです。
日照時間低下によるホルモンバランス
冬の時期になると日照時間が低下し、ホルモンバランスが乱れることで食欲が増進されてしまいます。
太陽の光を浴びると、脳からセロトニンという物質が多量に分泌されます。別名・幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンは、精神を安定させたり、食欲を調整する作用があります。
引用:今年こそは冬太りしない!~冬の食欲増加を防ぐ5つのポイント~ | 都道府県支部 | 全国健康保険協会
日照時間が短くなる冬は、セロトニンが不足し、食欲がうまくコントロールできず、過食気味になる傾向があります。
なので、冬になると太陽光を浴びるタイミングが減ってしまうため食欲が増して、結果的に摂取カロリーが多くなり痩せにくくなるというサイクルに陥ります。
「食欲の秋」と言われる10月ごろからは、夏の暑さから徐々に気温が下がって涼しくなることで、夏バテも解消され、日照時間も低下していくために食欲が増進されています。
消費カロリーを上げるポイント
消費カロリーを上げるポイントについて、大きく2つご紹介致します。
・基礎代謝を上げる
・「食事・運動・休養」をしっかり取る
1つ1つ詳しく解説致します。
基礎代謝を上げる
消費カロリーを上げるためには、まずは基礎代謝を上げることを目指しましょう。
基礎代謝とは、人が生きて行くために必要な最低限のエネルギーのことをいい、人が寝転がっている状態でも消費されるエネルギー代謝のことです。 参照:TANITA Healthy Habits for Happiness
内蔵の機能や働きが活性化されたり、筋肉量が多かったりすると、基礎代謝の数値は上がりますので、「筋肉量の増加」が1つのポイントとなります。
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「食事・運動・休養」をしっかり取る
消費カロリーを上げるためには、「食事・運動・休養」をしっかりとることを意識しましょう。
栄養バランスの整った食事を取ることで、体にある器官を正常に働かせることができたり、筋肉の維持増進につながります。
また、適度な運動を取り入れることで消費するカロリーが増え、適度に筋肉を動かすことで血流もよくなり、代謝アップにも繋がります。
休養は、主に睡眠をしっかり取ることが重要であり、体の疲労を除去してくれたり成長ホルモンなどの体に必要なホルモン分泌を促してくれたりといった効果があります。
睡眠が不十分だとダイエットがうまくいかないのは、ホルモンの分泌が妨げられたり、代謝が落ちやすくなったりすることが原因の1つとなることが多いため、休養をしっかりと取ることが大切です。
◆筋トレに睡眠が重要な理由とは!睡眠を妨げる習慣3選について!
▼おすすめの睡眠効率向上のまくらはこちら
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、気温で消費カロリーは変わる?暑い日と寒い日の脂肪燃焼効率についてプロトレーナーが解説しました。
改めて、気温によって運動の消費カロリーは、「大して変わらない」と言えます。
暑い日は体重が落ちやすく、寒い日は太りやすいというイメージが強くなると思いますが、実際は暑い日は体重(数値)は落ちやすいですが、その落ちている要因は水分であり、脂肪が燃焼しやすいのは寒い日です。
寒い日は、体の熱をあげようとエネルギーを生み出す働きが強くなるので、実は脂肪燃焼しやすいですが、冬になると日照時間が減り、シバリングによる消費カロリーの増加により、食欲がまして食べる量が多くなる傾向にあります。
また、脂肪燃焼には基礎代謝を上げたり、「食事・運動・休養」をしっかり取るなどが必要です。
▼おすすめの睡眠効率向上のまくらはこちら
是非皆さんも当記事を参考にしていただき、効率よくダイエットを成功させて頂ければと思います。
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