フィジークとボディービルの違いや審査基準について、皆さんはご存知でしょうか?
ボディビルと並び、近年のフィットネスブームの先駆けと言っても過言ではないフィジーク競技ですが、聞いたことがある方も多いと思います。
筋トレYouTuberの「JIN」「カネキン」「なーすけ」さんなどなど、数多くの若手から古参までフィジーク大会に出場しております。
そんなフィジークですが、ボディビルとは何が違うのでしょうか?
また、いったい何を審査基準としているのでしょうか?
なので今回は、フィジークとは!ボディビルとの違いや審査基準について徹底解説します!
フィジークとは!ボディビルとの違いや審査基準について徹底解説!
フィジークとは
競技の「フィジーク」は、ボディビルコンテストのカテゴリーの一つであり、近年のフィットネスブームの火付け役にもなった人気の競技です。
「フィジーク」とは、『体格』という意味があり、スポーツをする時のフィジカルトレーニングと同じ語源であり、その言葉自体はボディビルの中でもよく使われています。
「フィジーク」のコンセプトは『海が最も似合う男』です。
ただ筋肉をつければ良いわけではなく、広い肩幅と細いウエストにより作り出される逆三角形の背中に厚い胸板の上半身、太すぎず細すぎない引き締まった脚などのボディメイク的要素が必要です。
また、髪型や清潔感、爽やかな表情、海パンの色やサイズ感など、全身をトータルして評価し順位を競い合う競技です。
ボディビルとの違い
ボディビルとフィジークの大きな違いは、主に3つあります。
①筋肉量
②コスチューム
③ステージ上でのポージング
1つ1つ解説していきます。
①筋肉量
フィジークは、コンセプトである『海が最も似合う男』に最も近い人が評価されます。
ボディビルは筋肉の大きさが評価される競技であり、世界トップクラスになると絞った体重が120kgをこえるようなモンスター級の選手ばかりが集まるカテゴリーです。
ですが、フィジークはある程度の筋肉量は必要ですが、それ以上にバランスの取れたかっこいい体、Vシェイプで胸板があり、脚はバルキーではなく、引き締まっている体が最も評価されます。
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②コスチューム
ボディビルのコスチュームといえば『ビルパン』です。
ボディビルは上半身だけでなく、太ももやお尻まで審査されるため、隠れる面積が少ない『ビルパン』を履いて競技を行います。
一方で、フィジークのコスチュームは『ボードショーツ(サーフパンツ)』です。
基本的にフィジークは下半身は評価に入らないため、太ももやお尻が隠れる『ボードショーツ(サーフパンツ)』を着用して競技が行われます。
また、海が似合う男を決めるという点からも『ボードショーツ(サーフパンツ)』がコスチュームになったのだと思います。
③ステージ上でのポージング
ボディビルのポージングは、12種類あります。
【審査ポージング12種類】
・フロントリラックスポーズ
・バックリラックスポーズ
・サイドリラックスポーズ(右側)
・サイドリラックスポーズ(左側)
・フロントダブルバイセップス
・フロントラットスプレッド
・サイドチェスト
・バックダブルバイセップス
・バックラットスプレッド
・サイドトライセップス
・アブドミナル&サイ
・モストマスキュラー
別途、大会決勝などに進みますと、規定の時間(30秒〜1分程度)に自分の好きな曲にあわせてポーズを決める「フリーポーズ」もあります。
フリーポーズは選手一人一人の個性が存分に発揮されるため、ボディビルの醍醐味とも言えます。
一方、フィジークのポージングは主に4種類となります。
・フロントポーズ
・バックポーズ
・サイドポーズ
・Lウォーク
Lウォークは選手が順番に登場し、L字に歩きながら、フロントポーズやバックポーズなどをとります。
その後、選手全員が一列に並び、フロントポーズとバックポーズを繰り返しながら、選手同士の比較審査が行われます。
ボディビルと比べてフィジークはポージングのパターンが少ないのが特徴です。
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審査基準
フィジークの審査基準は、大きく4項目で審査が行われます。
・筋肉量の多さ ・ウエストやVシェイプ ・筋肉のバランス ・爽やかさ
1つ1つ詳しく解説していきます。
筋肉量の多さ
当然ですが、フィジークは筋肉量の多さが1つの基準となります。
絞れている身体(体脂肪が少なく筋肉がしっかりと見える状態)であったとしても、筋肉量が少な過ぎると高評価は得られません。
フィジークは上半身(特に胸、背中、肩、腕)の筋肉量があることでカッコよい印象を与え、評価も高くなります。
ただし、ボディビルダーのようにただ筋肉をつければ良いというわけではなく、全体のバランス、筋肉の形などを見ながら、必要な部分に筋肉をつけていくことが重要なポイントです。
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ウエストやVシェイプ
フィジークは、ウエストが細いほうが評価されやすいカテゴリーです。
ウエストが細く、肩幅や背中が広いと、綺麗な逆三角形、いわゆるVシェイプになります。
そのため、引き締まったウエストと広がりのある背中を作ることがフィジークでは重要視されています。
筋肉のバランス
フィジークでは、筋肉量だけでなく「筋肉のバランス」も重要です。
ある部位の筋肉だけ発達していても評価されずらく、全体的にバランス良く筋肉が付いており、メリハリのある身体が最も評価されます。
また、人それぞれ筋肉のつき方には左右があることが多いですが、フィジークにおいてはよりシンメトリー(左右対称で左右差が無い)な身体であるほうが良いでしょう。
左右で差がある場合は、トレーニングメニューの工夫やポージング技術などが必要になります。
爽やかさ
筋肉量やバランスのみで評価されていると思われますが、実は『爽やかさ』も重要な評価ポイントです。
フィジークのコンセプト『海が最も似合う男』に爽やかさは必要不可欠ですので、サーフィンをしている人をイメージするとわかりやすいかと思います。
爽やかさを出すためには、髪型やボードショーツの色、ステージ上での表情などの工夫、努力が必要です。つまり、フィジークは、体を鍛えること以外の部分でも努力が必要とされる競技なのです。
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ポージング
フィジークのポージングは、各団体によって規定ポーズに違いがありますが、大きく3つになります。
・フロントポーズ
・サイドポーズ
・バックポーズ
※FWJ主催の大会ではサイドポーズはありません。
フロントポーズ
フロントポーズでは、主に胸や肩、腹筋周りなどの体の正面の筋肉量・バランス、また選手の表情などから醸し出される雰囲気などが審査されます。
大胸筋や肩のフロント・サイドなどが発達していて、腹直筋や腹斜筋がしっかりと見えている方が評価されやすいです。
サイドポーズ
サイドポーズとは、足をクロスして腰を捻りながら上体を正面に向けるポーズであり、主にウエスト周り(腹斜筋、ウエストの細さ)、横から見える背中の厚みなどが審査されます。
また、フロントポーズと同じように胸、肩なども見られます。
※サイドポーズは、JBBFにしか規定ポーズとして定められていません。
バックポーズ
バックポーズでは、背中の広がりや凹凸感、肩のリア・サイドの丸み、腰回りのタイトさなどが評価されます。
ポージングには、実は細かいルールが存在するため、自分が出場する団体のホームページなどに記載されているルールブックをよく読み、ポージングのルールを理解しておく必要があります。
ルールとは違うポージングは、場合によっては減点対象となり、結果に大きく影響することもあります。
出場を考えている人は、今一度ポージングのルール。ポイントを確認しておくほうが良いでしょう。
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各団体と特徴
日本には「JBBF」と「FWJ(旧NPCJ)」の2つの団体でボディビル競技が開催されています。
それぞれの団体と特徴について詳しく解説していきます。
JBBF
JBBFとは、Japan Bodybuilding & Fitness Federationの略称で、1955年に発足した公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟が運営する団体です。
有名な大会ですと、ミスター日本(男子日本ボディビル選手権)やジャパンオープンボディビル選手権、日本クラス別ボディビル選手権などを開催しています。
また、有名な選手といえば、鈴木雅選手やジュラシック木澤選手、田代誠選手、合戸孝二選手などが所属しています。
JBBFは、ドーピング禁止の方針に則り、抜き打ち検査など厳密な薬物検査をしており、ドーピング検査で陽性になると永久追放されるといった厳しい処分がくだされます。
また、出場選手は営利活動が禁止であったり、JBBFの許可なく他団体の大会出場が禁止されていたりといった規則があります。
FWJ
FWJ(Fitness Worid Japan)は、以前はNPCJという団体名でしたが、2020年に名称を変更しております。
また、アメリカのフィジーク・ビキニ・ボディビルの組織であるIFBB Professional Leagueと提携している団体です。
IFBBといえば、世界で最も有名なボディビル大会であるミスターオリンピアやアーノルドクラシックなどを主催してる団体です。
FWJはIFBBの下部組織的な立ち位置で、FWJ主催の大会で優勝するとIFBBプロカードが発行され、プロ選手だけが出場する大会に参加できるようになります。
日本のフィットネスブームを起こしたと言われている筋トレYouTuberのカネキンさん、JINさんなどの選手が活躍されている団体になります。
FWJは、ドーピング検査が行われないと言われており、ステロイドを使用している選手が多くいる団体と言われています(ステロイドを使用せずに出場している選手の方も当然ながら多くおられます)。
※賛否両論あり、一概にどの団体もステロイドについては明言されておりません。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、フィジークとは!ボディビルとの違いや審査基準について徹底解説しました。
まとめると、フィジークはボディビルと同じようにボディビルコンテストのカテゴリーの一つですが、『海が最も似合う男』を競い合う競技であり、昨今、人気急上昇している競技です。
審査基準は大きく4つです。
・筋肉量の多さ
・ウエストやVシェイプ
・筋肉のバランス
・爽やかさ
つまり、フィジークはボディビルほどの筋肉量は必要ありません。
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また、ポージングの種類にも違いがあり、ボディビルでは12種類以上あるのに対して、フィジークは多くて4種類とかなり少ないという特徴があります。他にも、ボディビルにはフリーポーズがありますが、フィジークにはないという違いもあります。
日本ではJBBFとFWJの2つの団体で大会が開催されており、各団体でポージングの違いやドーピングに関する規則なども変わってきます。
大会に出場することを考えている選手は、自分が所属する団体のルールブックをしっかりと理解して、ポージングなどを行うことが必要です。
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