筋トレとコーラの相性や栄養成分・具体的な効果について、皆さんはについてご存知でしょうか?
「コーラ」のイメージというと、よくあるのが「太る原因」「体に悪い成分が入っている」など、マイナスなイメージを持っている方が多いのではないかと思います。
また、消化吸収が早くお腹に溜まりにくいことから、太りやすいというイメージがついているのではないかと思います。
そんなコーラですが、具体的な効果や栄養成分はどのようなものなのでしょうか?
なので今回は、筋トレとコーラの相性は抜群?栄養成分や具体的な効果について徹底解説します。
筋トレとコーラの相性は抜群?栄養成分や具体的な効果について徹底解説!
筋トレとコーラの相性
結論から言います。筋トレとコーラの相性は、良いです!
特に効果的な理由として大きく3つご紹介いたします。
・糖質の補給 ・カフェインによる覚醒作用 ・炭酸によるパフォーマンスアップ
1つ1つ詳しく解説していきます。
糖質の補給
「コーラ」には、糖質(果糖ブドウ糖液糖、砂糖)が含まれており、液体なので、固形物よりも消化吸収が早く、運動前の糖質補給には最適です。
果糖ブドウ糖液糖は、異性化糖と言ってでんぷん(多糖類)と果糖(単糖類)を混ぜ合わせて作られた甘味料です。その中で、果糖含有率が50%以上のものを”果糖ブドウ糖液糖”と呼びます。 ※似た言葉で”ブドウ糖果糖液糖”がありますが、これは果糖の含有率が50%以下のものを指しています。果糖の含有率が90%以上になると”高果糖液糖”と呼び方が変わります。
500mlの「コーラ」の中には角砂糖10〜16個分の量が含まれているとされており、非常に多くの糖分が含まれています
糖質は、体のエネルギー源として最も有効な栄養素です。
特に砂糖や液糖などは、糖質の中でもエネルギーに変換されるまでの時間が早く、筋トレのような体をハードに動かす際には、必要不可欠な栄養素です。
筋トレ後半になると、エネルギー源である糖質がなくなりはじめ、体は新たなエネルギーを作り出すために筋肉を分解し始めます。
その作用を防止するには「コーラ」などの糖質を含んだものを補給することが大切です。
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カフェインによる覚醒作用
カフェインには、覚醒作用があり、それによって集中力アップ効果があります。
カフェインを摂取することによって、集中力がアップし、トレーニングの質が向上することが期待できます。
また、カフェインには、脂肪燃焼作用もあることから、ダイエット目的で筋トレに取り組んでいる方にはおすすめの成分です。
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炭酸によるパフォーマンスアップ
炭酸を摂取することによって、疲労回復が促進される効果があり、パフォーマンスアップにつながります。
炭酸には「重炭酸(二酸化炭素)」が含まれており、炭酸を飲料として摂取すると、小腸から吸収され血液中に運ばれます。
すると、血中二酸化炭素濃度が上昇し、脳が血液中の酸素が不足していると感じることで、血管を広げてより多くの血液を流し十分な酸素を全身に送ろうとします。
血管が拡張し血液量が増加することで、疲労物質の代謝・分解の促進、回復に必要な栄養素を素早く送ることができるため、パフォーマンスアップにつながると考えられています。
コーラの栄養成分
「コーラ」に含まれる主な栄養成分(100gあたり)
カロリー46kcal
糖質11.4g
タンパク質0.1g
脂質0g
リン11mg
マグネシウム1mg
ナトリウム2mg
カルシウム2mg
上記の通り、コーラの主成分は糖質であり、脂質などは含まれておりません。
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注意点
「コーラ」が筋トレに効果的な理由を解説してきましたが、一方で注意すべき点もあります。
・ダイエットには向かない
・糖尿病等の健康被害
詳しく解説していきます。
ダイエットには向かない
摂取カロリーを抑え、脂肪を減らしてダイエットしている人の場合、「コーラ」の摂取は控えましょう。
まずは「コーラ」は液体であるため、カロリーが高いにもかかわらずあるためお腹に溜まりにくいという特徴があります。
そのため「コーラ」を飲んでも普段と変わらない食事量になり、結果、摂取カロリーが多くなってしまいます。また、「コーラ」に含まれる糖質の影響で、食事量や間食が増えてしまう可能性があります。
「コーラ」を摂取すると、血糖値の急上昇・急下降が起こります。
血糖値が上昇すると、体内のインスリンというホルモンが分泌し、血糖値を下げようとします。
血糖値の急激な下降が起こると、体は血糖値を再び上昇させるため、空腹を感じるようになります。
空腹を感じるということは、食事量が増えてしまったり、間食をしてしまったりすることにつながるため、ダイエットがうまくいかない原因になる可能性があります。
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糖尿病等の健康被害
英国ケンブリッジ大学による研究では、糖分が加えられた加糖炭酸飲料や加糖乳飲料をよく飲む人ほど、10年間で糖尿病になるリスクが高くなることがわかっています。
甘い飲料を好んで飲む人は肥満、運動不足、教育レベルが異なる可能性があるため、それらの因子を調整しても同じような関連性が認められており、1日1杯とるごとに、糖尿病になるリスクは22%増加するとされる研究も存在します。
さらに、血糖値の急上昇・急下降が起こることにより、肥満や精神疾患になる可能性もあり、砂糖には覚醒剤やコカインなどと同等、もしくはそれ以上の 『依存性』があります。
例えば、ケーキやアイスなどをテレビで見た時に”食べたい”と思うのはその依存性の影響です。
血糖値が上昇すると人の脳は幸福感を感じるようになっており、「甘いもの=幸せな気分になれる」という考えが依存性を生むメカニズムです。
そのため、肥満の人は甘いものが好きという関連性も認められています。
また、血糖値は気持ちの浮き沈みと相関関係があるため、うつ病や精神疾患との関連性もあります。
他にも、砂糖によって体の老化現象を引き起こします。
砂糖を接種すると体の中で「糖化」反応が起こります。
※「糖化」とは、いわゆる”老化”のことで、体の細胞を老化させ、しみやしわなどができる原因になります。
おすすめのタイミングと摂取量
コーラのおすすめの摂取タイミングは「運動前・中・後」です。
摂取量は、おおよそ250〜500mlが目安になります(個人差あり)。
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運動前
コーラは「運動前30分〜1時間前」に摂取することで、運動時に必要なエネルギー、糖質を体内に補給することができます。また、カフェインの摂取により、トレーニングに集中しやすい状態を作ることができます。
運動前に糖質が多い飲料を摂取しすぎると、胃の不快感を引き起こし、パフォーマンス低下につながるため取り過ぎには要注意です。
運動中〜運動後
コーラを運動中〜運動後に摂取することにより、体内の糖質の枯渇を遅らせる、筋肉の分解抑制、疲労回復などにつながります。
運動後に摂取しすぎると、その後の食事による糖質、タンパク質補給を阻害してしまうため、取り過ぎはよくありませんので、補助的な役割として「コーラ」は活用できると良いと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、筋トレとコーラの相性は抜群?栄養成分や具体的な効果について徹底解説しました。
「コーラ」摂取により、『糖質の補給』『カフェインによる覚醒作用』『炭酸によるパフォーマンスアップ』の3つ筋トレに効果的な理由があります。
ただし、その効果は、摂取するタイミング(運動前・運動中。運動後)と摂取量によって良い影響をもたらしてくれる場合と逆効果になる場合があるため、自分にあったタイミング・摂取量を見つけることが大切です。
また、「コーラ」を飲むことによる悪影響として、ダイエットには不向きであること、糖尿病や精神疾患、老化現象といった心身の影響についても解説しました。
「コーラ」と筋トレのメリット・デメリットについてしっかりと理解して、うまく活用し、筋トレの効果を最大限受けられるように工夫してみましょう!
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