カップヌードルプロはダイエットに最適なのか、皆さんはご存知でしょうか?
近年話題を集めているカップヌードルプロは、たんぱく質が多く低カロリーという商品で筋トレ界隈でも話題となっております。
ですが、プロのトレーナーの視点からみると、「ダイエットには」あまりおすすめしないというのが本音です。
では、なぜ話題となっているのか?カップヌードルプロのカロリーや栄養はどのようなものなのか?
なので今回は、カップヌードルプロはダイエットに最適?カロリーや栄養についてプロトレーナーが解説します!
カップヌードルプロはダイエットに最適?カロリーや栄養についてプロトレーナーが解説します!
カップヌードルプロはダイエットに最適なのか?
結論から言います。「ダイエットには」最適ではありません。
「カップヌードルPRO」シリーズは、「カップヌードル」の味わいと食べ応えはそのままに、たんぱく質を15g配合するとともに糖質50%OFFを実現した国内初*2のたんぱく質強化カップ麺です。
引用:「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 チリトマトヌードル」(3月21日発売) | 日清食品グループ
カップヌードルの特徴である「謎肉」を1.8倍に強化した、ハイプロテイン謎肉が含まれているため、たんぱく質が多くなっており、糖質が50%カットされていることから必然とカロリーも少なくなっています。
つまり、「通常のカップヌードルと比較すると」高たんぱく低糖質低カロリーであり、ダイエットに向いている商品であると言えます。
ダイエットの大原則は『消費カロリー〉摂取カロリー』の状態を作ることであり、摂取カロリーをなるべく抑えることで成功へと近づくことができます。
◆筋トレで痩せる仕組みとは!【プロのトレーナー解説】
カップヌードルプロの栄養成分&カップヌードルとの比較
カップヌードルプロの栄養成分&カップヌードルとの比較について、ご紹介致します。
一覧表 | プロ 醤油 | 醤油 | プロ シーフード | シーフード |
カロリー(㎉) | 274kcal | 351kcal | 298kcal | 340kcal |
たんぱく質(g) | 15.2g | 10.5g | 15.2g | 8.9g |
脂質(g) | 16.8g | 14.6g | 18.1g | 13.6g |
炭水化物(g) | 35.4g | 44.5g | 38.4g | 44.5g |
食塩相当量(g) | 4.8g | 4.9g | 4.5g | 4.7g |
ビタミンB1(㎎) | 0.22mg | 0.19mg | 0.58mg | 1.01mg |
ビタミンB2(㎎) | 0.4mg | 0.32mg | 0.4mg | 0.31mg |
カルシウム(㎎) | 105mg | 105mg | 107mg | 96mg |
カップヌードルプロ 醤油
カロリー:274kcal
たんぱく質:15.2g
脂質:16.8g
炭水化物:35.4g
食塩相当量:4.8g
ビタミンB1:0.22mg
ビタミンB2:0.4mg
カルシウム:105mg
カップヌードル (醤油)
カロリー:351kcal
たんぱく質:10.5g
脂質:14.6g
炭水化物:44.5g
食塩相当量:4.9g
ビタミンB1:0.19mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:105mg
カップヌードルプロ シーフードヌードル
カロリー:298kcal
たんぱく質:15.2g
脂質:18.1g
炭水化物:38.4g
食塩相当量:4.5g
ビタミンB1:0.58mg
ビタミンB2:0.4mg
カルシウム:107mg
カップヌードル シーフードヌードル
カロリー:340kcal
たんぱく質:8.9g
脂質:13.6g
炭水化物:44.5g
食塩相当量:4.7g
ビタミンB1:1.01mg
ビタミンB2:0.31mg
カルシウム:96mg
通常のカップヌードルよりも、プロ商品の方がカロリーが抑えられ、たんぱく質量も増えていることが分かります。
カップヌードルプロの効果
カップヌードルプロで期待できる効果と要因として、大きく2点ご紹介致します。
・カロリーが低い ・たんぱく質が多い
1つ1つ詳しく解説致します。
カロリーが低い
通常のカップヌードルと比べてカロリがー低いことが、ダイエットに効果的と言えます。
ダイエットをする際は、無駄なカロリー摂取を減らすことが大切であり、カップヌードルプロは通常のカップヌードルより80kca弱摂取カロリーを減らすことができます。
1回の食事のカロリーで見れば大したカロリーの差ではありませんが、積み重なった時に大きな差となって効果に反映されます。
カップヌードルプロを1食に置き換えればカロリー制限になるため、ダイエットもしやすくなるということです。
たんぱく質が多い
カップヌードルプロは、たんぱく質が多く入っているためダイエットに効果的と言えます。
ダイエット中は、たんぱく質摂取量を確保しながら食事内容をバランスよくすることが大切です。
たんぱく質は消化吸収する際、発生するエネルギーが脂質や炭水化物と比べて多いという特徴があり、これを食誘導性熱産生と言います。
たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%、脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度になります。食事をした後、身体が暖かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです。
引用: 食事誘発性熱産生 / DIT | e-ヘルスネット(厚生労働省)
また、たんぱく質は消化吸収に時間がかかるため空腹になる時間が短くなり、無駄な間食などを防ぐことができます。
ダイエット中にたんぱく質摂取量が不足すると、その他の栄養素(主に炭水化物または脂質)を多く取ろうとしてしまいますので、たんぱく質をしっかりと摂取することが大切です。
◆筋トレにたんぱく質は「不要」?良い影響や悪影響、効果について。
カップヌードルプロの注意点
カップヌードルプロの注意点として、大きく3つご紹介致します。
・栄養の偏り
・塩分のとりすぎ
・リンのとりすぎによる悪影響
カップヌードルプロがダイエットに最適ではない理由と合わせて、1つ1つ詳しく解説していきます。
栄養の偏り
カップヌードルプロはカロリーが低く、たんぱく質も多く含まれていますが、それ以外の栄養素があまり含まれておらず栄養不足になりやすいです。
ダイエット中は全体の食事量が少なくなり栄養不足になりやすく、特にビタミンやミネラルは不足しやすくなります。
バランスよく栄養素を摂取するためにも、サプリメントや他の食品が必要となります。
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塩分のとりすぎ
カップヌードルプロは塩分量が多いため、塩分を摂りすぎてしまいます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日当たりの摂取目標量を食塩相当量として18歳以上の成人男性で7.5g未満、同じく女性で6.5g未満と設定しています
厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2020年版)
しかし、この商品は1個で4.7gほどの塩分を摂取してしまうため、推奨量の半分以上を摂取してしまいます。
筋肉の収縮などにミネラルは必要不可欠ですが、過剰摂取は高血圧などの生活習慣病につながるリスクがあるため、十分に気をつけなければなりません。
◆ダイエット中に摂れる塩分は1日何グラム?太って見える理由や塩分のメリットについてプロトレーナーが解説します。
リンのとりすぎによる悪影響
カップヌードルプロはミネラルの1つである、「リン」を多くとりすぎることによる悪影響が考えられます。
リンは骨などを形成する際に必要になる栄養素ですが、過剰に摂りすぎると骨を形成する方に作用するのではなく、骨からカルシウムやマグネシウムなどを血中に溶け出させてしまいます。
リンの摂り過ぎはカルシウムの吸収を妨げ、カルシウムの摂り過ぎはリンの吸収を妨げます。そのためカルシウムとリンの摂取比率は、ほぼ同量が望ましいとされています。加工食品の摂取が多い場合には注意が必要です。
引用:リンの働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネット
カップ麺を始め、ハムやベーコンなどの加工品にはリンが多く含まれておりますので、注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、カップヌードルプロはダイエットに最適?カロリーや栄養についてプロトレーナーが解説しました。
カップヌードルプロは、通常のカップヌードルと比べてカロリーが低く、たんぱく質量も多くなっているのが特徴ですので、ダイエットには最適ではなく「筋肉を付ける目的」の方には効果的であると思います。
しかし、カップヌードルプロだけに頼ってしまうと栄養の偏りや塩分の摂り過ぎ、加工に多く含まれるリンのとりすぎなどの影響から健康被害が出る可能性がありますので注意が必要です。
ですので、トレーナーとしてはダイエット中にカップヌードルプロを利用することはあまりおすすめできない、というのが答えになります。
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是非当記事を参考にしていただき、正しい知識と栄養で今後より良いFitnessLifeを送っていただけることを期待しております。
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