乳酸と筋トレの関係について、皆さんはご存知でしょうか？
乳酸はよくランニングをしている人や、スポーツをしている人は聞きなじみがある単語だと思います。
脚に乳酸がたまると、疲れて疲労感があるとか、いろんな噂を耳にすると思います。
ですが、実際に乳酸とは何なのでしょうか？乳酸と筋トレの関係とは何があるのでしょうか？
なので今回は、乳酸と筋トレの関係とは？溜まると疲れる？プロのトレーナーが解説します。
乳酸と筋トレの関係とは？溜まると疲れる？プロのトレーナーが解説します。
乳酸と筋トレの関係
「乳酸が溜まったことが原因で疲労につながることはありえない」というのが結論です。
みなさん、激しい筋トレの後などに「乳酸が溜まって疲れる」というイメージはありませんか？
一般的に乳酸＝疲労と思われがちですが、実は乳酸と疲労には関係がないのです。
乳酸とは、すぐに使えるエネルギーのことです。
「疲労時に作られる物質かと思っていた」という方も多いのではないでしょうか。
まず、運動は筋肉を動かす行為です。そして、それにはエネルギーが必要です。
エネルギーのもとになるのは「糖質」と「脂質」で、どちらが欠けてもいけません。
とはいえ、人間の体内から先になくなるのは「糖質」です（脂質のない人間はいません）。
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この糖質をエネルギーに変えるために、まずはピルビン酸という物質に変換されます。さらにこれを別の物質（アセチルCoA）に変えるのですが、このときに「乳酸」も生成されます。
ここまでをまとめると、
糖質⇒ピルビン酸⇒「アセチルCoA」と「乳酸」
となります。
本来、この「アセチルCoA」をエネルギー源として使うのですが、「乳酸」の方がエネルギーに変わりやすく、激しい運動ほど必要になります。
よって、乳酸とはすぐに使えるエネルギーと言えるのです。
エネルギーですので、疲労とはむしろ対極であることがわかります。
筋トレには乳酸が必須な訳なのです。
溜まるとどうなるのか
「乳酸が溜まった」と一度は聞いたことがあるかと思います。
しかし、乳酸は溜まり続けるものではありません。
確かに、一時的には溜まります。
しかしエネルギーなので、運動中にどんどん使われていきますし、使われなかった乳酸は排出されます。
「乳酸が溜まってふくらはぎがむくんだ。」という方もいますが、それは乳酸によるものではなく、一時的な筋肉のふくらみです。
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激しい筋トレ後に、腕や脚の筋肉がふくらんだ経験はありませんか？
まさにあれが「むくみ」の正体です。※諸説ありますので、ほんの一例です。
乳酸はエネルギーとして一役買っているにも関わらず、なぜか悪者扱いされていたわけですね。
疲労の原因
疲労の原因については、いろいろな原因が重なったり個人差がありますので、特定しにくいというのが正直なところです。
乳酸が疲労の原因でないとすれば、何が原因なのでしょうか。
その中のひとつとして、「糖質」の不足が考えられるのは事実です。
大きな仕事で疲れた時に甘いものが欲しくなることはありませんか？
これはエネルギー不足のために体が糖質を求めているサインだと言えます。糖質の枯渇は疲労につながるわけです。
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疲労を防ぐ方法
「当たり前だ」と言われてしまうかもしれませんが、「睡眠管理」と「食事管理」が最大の武器です。
特に、食事管理は先ほどの糖質の話に直接関わってくるので、目をそらすわけにはいきません。
糖質は、摂りすぎても摂らなさすぎても問題です。
ついついたくさん摂取してしまうので、気をつけなければいけません。
その他、カフェインを適度に摂取するという方法もあります。
これは即自的なもので、疲労の回復や軽減の根本的な改善にはつながりませんが、「とにかく短期間でたくさん運動したい」という方に有効です。
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疲労は精神的なものも作用するので、原因を特定したり、絶対的な方法を見つけたりするのが難しいのが現実です。
だからこそ、睡眠や食事を見直すことが重要なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか？
今回は、乳酸と筋トレの関係とは？溜まると疲れる？プロのトレーナーが解説致しました。
まとめると、「筋トレの疲労は乳酸が原因ではなく、むしろ必要だった」ということです。
驚かれたかもしれませんが、筋トレには「よく言われるから」という思い込みが結構あるように思います。
普段、筋トレに真剣だからこそ、正しい知識が必要です。間違った運動や食事では、遠回りになってしまいます。
正しい知識と、正しいトレーニングを行うことで、効率よく最短で理想を目指しましょう！
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